2015-04-21から1日間の記事一覧

静脈瘤と血行動態の関係

肝硬変において食道静脈瘤を有する例では門脈圧(門脈と下大静脈の圧較差または閉塞肝静脈圧と静脈圧の較差は10 mmHg 以上である.門脈圧あるいは静脈瘤圧以外の血行動態と静脈瘤との関係については従来あまり検討がなされてなかったが,われわれの検討で…

プロプラノロールの血行動態に対する作用

肝硬変においてプロプラノロペルを0.5 mg/分,10分間静注すると,30分後に門脈圧(肝静脈圧較差)が26%低下する.これはバゾプレッシンを0.2単位/分で静注した場合の效果に匹敵する。 また,経口的に30 mg/日,4週投与すると平均24%低下する用.この効果…

静脈瘤治療による門脈血行動態の変化

食道,胃静脈瘤は門脈圧亢進により発生,発達した大循環への副行路(シャント)であるから,この副行路が内視鏡的硬化療法(EIS),内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)やバルーン下逆行性頚静脈的塞栓術(Balloon-occluded Retrograde Transvenous Obliteration,以…

食道,胃静脈瘤の血行動態

1.食道,胃静脈瘤の発生 門脈圧がある閾値を超えると,食道静脈瘤が発生する. Garcia-Tsaoら6〕は93例のアルコール|埀肝硬変症に対して門脈圧を肝静脈カテーテル法を用いてHVPG(肝静脈圧勾配)を測定七,その値は12 mmllg であることを見いだした.…

門脈血管抵抗の上昇

従来から,肝硬変の再生結節による肝血管床の機械的閉塞は門脈血流に対する抵抗を生じさせる重要な因子と考えられていたが,現在では必ずしも支持されていない. 一方, Disse腔内の線維増生け類洞径を減少させ肝血管抵抗を上昇させる.またDisse腔内の線維沈…

大酒家慢性肝炎

アルコール性肝障害のなかには組織学的にみて,ウイルベ性の枚性肝炎と全く区別のつかない症例があり,大酒家慢性肝炎としてアル」ニル性肝障害の病やとすることが提案されている.組織学的には慢性肝炎とアルコール性肝線諄症の両者の所見が同時にみられる…

アルコール性肝線維症

わが国に最も多く認められ,肝に脂肪の沈着,肝炎および肝硬変の所見がなく,特異な形の線維増生か口立つ病型である.本症には特徴的な検査所見はなく,臨床症状および検査成績のみからはアルコール性肝線維症の診断は困難である.したがって,早期の積極的な…

アルコール性脂肪肝

生体に摂取されたアルコールの大部分は肝で代謝されるが,肝内におけるアルコーヴレ代謝が亢進するとアルコール脱水素酵素の補酵素であるNADがNADHへ転換され,肝内補酵素系が還元型にシフトすることになる.そのため,肝内代謝系はこのシフトを補正する…

UDCA療法の臨床

PBCに対するUDCA療法は1987年のPouponらの報告を契機として世界的に試みられるようになった.多数の非コントロール試験および二重盲検試験において, UDCAは胆道系酵素,トランスアミナ-ゼ,yグロブリン特にlgMを低下させることが確認されている.し…

UDCA療法の基礎

胆汁酸製剤であるUDCAがPBCに奏功する機序としては,①利胆作用,②細胞障害性の内因性胆汁酸との置換による効果,③肝細胞保護乍用および④免疫調節作用などが考えられている. UDCAはミセルを形成し,かつ重炭酸イオン濃度の高い胆汁分泌を急増させ…

PBCの治療

症候性PBCの予後は,自然経過の検討から10年足らずと報告されている.一方無症候性で経過した場合の予後は良好であるが,症候性に移行した場合,その後の予後はやはり10年程度である.厚生省「難治性の肝炎」調査研究班の報告では症候性への移行率は5年間…

autoimmune cholangitis

高感度の検出系を用いてもAMA陰性を示すPBCが少なくとも数%は存在することは以前より知られている.彼らの3症例は, AMA陰性(蛍光抗体法)で抗核抗体が強陽性かつ抗牛滑筋抗体も検出されprednisolone,免疫抑制剤投与により速やかに肝機能異常は軽快した…

一般に自己抗体はその酵素活性を左右するような巾装な部位に反応する場合が多い. PBCのPDH-E2抗体もまたその酵素活性を抑制し,典型的な自己抗休の性格を有している.また,ミトコンドリア抗原に対する細胞性免疫もPBCで観察され,PBCの肝浸潤T細胞よ…