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ラクトフェリン投与の除菌効果:尿素呼気試験


ラクトフェリンは牛乳の乳清から発見された糖タンパクで、鉄と強く結合する特性があります。乳汁以外にも、生体内で涙や唾液などの分泌液や白血球などに認められる物質です。食品である牛乳に含まれる成分であり、牛乳から分離製造する技術が発達したため、現在では大量に製造することができるようになっています。

現在、ラクトフェリンの生体における作用として微生物を抑制する作用をはじめ、抗炎症作用、免疫調節作用などが注目されています。ピロリ菌の培養に際してラクトフェリンの抗菌活性はピロリ菌にも及ぶことが確認され、動物実験やヒトへの投与試験も行われました。

ヒトに対して1日に牛ラクトフェリン0.4gを8時間投与して尿素呼気試験をしたところ、菌量をある程度反映するデルタ値の有意な低下が認められています。ラクトフェリン単独での除菌は困難なようですが、除菌治療に併用して除菌成功率が上昇したという報告もあります。今後の研究に期待したい成分といえます。