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経尿道的前立腺切除術(TURF)について


前立腺肥大症の根治的治療法として、いまもっとも行われている方法が、経尿道的前立腺切除術(TURF)です。尿道から電気メスを挿入し、肥大した腺腫を削り取る手術で、体へのダメージが少なく、傷口も残りません。

この切除術は、前立腺を内視鏡で見ながら少しずつ前立腺の選手を削り取っていく方法です。まず、腰椎に硬膜外麻酔をします。麻酔は脊髄を包んでいる山荘の幕鬼地番外側の固い膜の、もっと外側にある脂肪層(硬膜外腔)に局所麻酔を注射した後、尿道から器械を挿入し、灌流液を流しながら手術をしていきます。

TURFなら、手術の翌日には歩けるようになり、1週間前後で退院できます。そのあとは、尿がきれいになるまで外来通院して、治療を終了します。

手術時に挿入するカテーテルが入っている日数も3日間で、10日から2週間は入れておかなければならない開腹手術に比べ、はるかに体への負担が軽く、痛みや出血も少なくてすみます。

それに男性が気にする性機能についても、TURFは、インポテンスを起こす確率が低いという有意さがあります。開腹手術による性機能の低下が17~20%であるのに比べ、TURFでは約13%です。

患者への負担が少なく、治りも早いなどの長所を持つTURFですが、短所がないわけではありません。それは2時間以内に手術を終わらせなければならないことです。理想的には1時間以内です。なぜ、時間が限定されるかというと、灌流液(生理食塩水ではなく、電解質を含む水)を流しながら手術をするため、水が体内に吸収され、血中のナトリウムが薄められて低ナトリウム血症になること、電気メスで切ったところがタンパク質変性して吸収され、副次的な作用を引き起こす危険性があるためです。低ナトリウム血症などによって血圧低下を生じたり、悪心(気持ちが悪くなる)や嘔吐を起こしかねません。これはTURF反応と呼ばれる現象です。

TURF反応は、被膜を切り過ぎることでも起こります。切り過ぎにより前立腺周囲にある静脈血管の微細な集まりの静脈叢に孔を開けてしまいます。これを静脈洞といいますが、そこから灌流液が入り、TURF反応を起こすのです。

こうした医療ミスは、技量の未熟さから起こります。ふつう、60グラム以上の腺腫を切除するには、それなりの技量が必要となります。その技術がなければ、1時間以内得十分に選手を切除し、無事に手術を終えるのは難しいのです。

つまり経尿道的前立腺切除術は熟練した高度な医療技術が必要となるのですが、その技術さえあれば肥大した腺腫が100グラムであろうが、200グラムであろうが切除は可能です。