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化粧品業界上位の動向


 化粧品分野の中でトップを走っているのは「ファンケル」だ。同社のキャッチコピーは「無添加化粧品」である。トップといっても、販売方法が多岐にわたっている業界であり、多くの数字は推計だ。

 98年度の所得で見ると、「ファンケル」58億円、続いて順に、「コーセー」57億円、「ライオン」48億円、「高砂香料」46億円、「ポーラ化成工業」34億円、「長谷川香料」33億円、「再春館製薬所」33億円、「マンダム」31億円、「資生堂化工」29億円、「アルソア央粧」28億円。

 これはあくまでも申告所得であり、売上高ではない。一般的に化粧品御三家といえば、資生堂花王、ライオンだが、この三者はトイレや台所の水回り、消臭・消毒・抗菌、歯磨きなど他の関連部門のイメージでブランドが浸透しているため、巨大に見える。

 なお業界の自己定義では、石鹸・歯磨き・シャンプーなどを「トイレグリー」、基礎化粧品・メイクアップ化粧品などを「コスメティック」と呼んでいる。

 ファンケルの売上の80%は、通販部門であるが、95年からは知名度アップを狙って直営店「ファンケル「ウス」をオープンさせ、全国200店舗を目指している。一方、健康食品部門では、「元気ステーション」を開設し、両店舗とも「商品内容が分かるので安心」と好評だ。

 資生堂花王、ライオンなどはすでに海外でも知名度はあるが、化粧品専業のファンケルがアメリカに進出しだのは98年と浅い。同時期に第2位の「コーセー」もアメリカに上陸。百貨店専用のブランド「アウェイク」シリーズを大手百貨店了一Iマンーマーカス」に納入している。

 化粧品大手がこぞって参入しているのは中国だ。いち早く進出した資生堂は、北京に工場を持ち、中国専用ブランド「オプレ」で浸透を図っている。年々2桁の伸びを続け、工場の増設も完了した。99年には鐘紡が現地ブランド「嘉娜宝」の自社生産工場を上海に完成させている。コーセーもまた抗州に合弁工場を設立し、日系同士の争いは混沌としてきている。

 「女性が肌に目覚めた」といわれる中国は、今後は世界最大の市場に膨れる可能性があり、日本の化粧品は歓迎されているようだ。