その他のビタミン類と薬剤の関係

次第にわかってきた、その他のビタミン類と薬剤の関係

ビタミンC以外にも、大量のビタミンと薬剤を併用すると、数々の弊害があることがわかつてきました。

 ビタミン信仰という言葉があるほど、ビタミンは人間の体にすべて好影響を与えると思ったら、薬剤との相性ではよくない場合もあるのです。

 たとえば、ビタミンAも大量に摂取すると、抗生物質の塩酸テトラサイクリン(商品名アクロマイシン)との相互作用として、頭蓋内高血圧症が起こるらしいと言われています。また、抗血栓薬のワルファリン(商品名ワーファリン)と相互作用を起こし、ワルファリンの血液を固まりにくくする作用を強めるのではと心配されています。

 ビタミンAを多く含む食べ物としては、干しヤツメウナギ、鶏や豚、牛の肝臓、ヤツメウナギ、ウナギなどがその代表ですので、抗血栓薬を常用している人は、あまり食べすぎないほうがいいと思われます。

 またビタミン82は、ビタミンEとの相互作用を起こして、ビタミンEの循環血液中の濃度を低下させる作用があると言われています。

 ビタミン132を含む食べ物として、ヤツメウナギ、干しヤツメウナギ、強化米、焼き海苔、牛や鶏の肝臓などがあげられます。

 さらには、ビタミン136も、薬との相互作用が知られています。

 ビタミン86を多く含む食べ物として、酵母、肝臓、肉、魚、卵、牛乳、ドライスキムミルクオートミール、米糠、小麦胚子などが知られています。

 ビタミン136を多く含む食べ物をとっているパーキンソン病の人が、パーキンソン病薬のレボドパ(商品名ドパストン、ドパソール、ドパール)を飲むと、レボドパの代謝が速まり効果が弱くなることがあるので注意してください。

 ビタミンB6を大量摂取すると、抗てんかん薬のフェニトイン(商品名アレビアチン、フェニトインN、ヒダントール)は、けいれんを防ぐ作用を弱めるのではないかとも言われています。

 また、ビタミンBをビタミンE(商品名ユペラなど)と一緒に飲むと、ビタミンEの循環血液中の濃度が低下すると言われています。

 ビタミン恥については、薬との相互作用はあまり多く報告されていません。

 しかし、胃潰瘍、十二指腸潰瘍薬のシメチジン(商品名タガメット、カイロックなど)を長期間にわたって飲んでいると、食事として摂取したビタミン」の吸収が阻害されるので、ビタミン」の補給が必要になります。

 ビタミン」を含有する食べ物は、肝臓、肉、魚、卵、チーズ、粉乳、貝などです。

 ビタミンDは、肝油、レバー、イワシ、しらす干し、カツオ、マクロなどに含まれています。

 ですが、ビタミンDと心臓病薬のジゴキシン(商品名ジゴシン、ジゴキシン)にも、相互作用が知られています。

 ビタミンDにより、ジゴキシンの副作用が強くなる可能性があると言われています。

 同じく、脂溶性のビタミンEは、抗血栓薬のワルファリン(商品名ワーファリン)との相互作用により、ワルファリンの血液を固まりにくくする作用を強めると言われています。

 ビタミンEは、ご存じのように、大豆油、ウナギ、玄米などに多く含まれています。

 また、ビタミンKも同様です。ブロッコリー、キャベツ、かぶら菜、レタスなどに多く含まれています。

 ですから、ホウレンソウやブロッコリーのような緑色野菜を、1日に350~500gも大量に食べる人は、抗血栓薬のワルファリン(商品名ワーファリン)の血液を固まりにくくする作用を弱めるということが知られています。

 これは、緑色野菜に含まれているビタミンKが、抗血栓薬の作用と相反する効果を持っているので、薬の効き目が弱くなるからです。

『薬の聞く人、効かない人』高田寛治著より