読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

薬そのものが原因で起こる副作用

 最近の新薬は、コンピュータを使って理論的に作られた化学物質が多くなっています。さらに言えば人間の体内にある酵素の阻害剤を、薬として開発する傾向にあります。

 典型的な例が、エイズ薬のプロテアーゼ阻害薬です。

 この種類の薬が開発されたおかけで、エイズは死ななくてもすむ病気になりました。しかし、エイズ薬のリトナビル(商品名ノービア)は、1日に1・2gも飲まなければなりません。これだけの量を飲まないことには、エイズウイルスに対して効かないのですからやむを得ません。

 また、この薬は、腎臓から尿中にリトナビルが高濃度で排出されるため、腎臓結石になりやすいという副作用があります。

 この薬剤の説明書には「腎臓結石を予防するため、1日少なくとも4 の水を飲んでください」と書かれています。大量に水を摂取することにより、尿の量を増やし、尿中のリトナビルの濃度をできるだけ下げることで、腎臓結石の発生を防ぐ努力をしているのです。