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精神的な副作用は、発見が困難

 

 いっぽう、精神的な薬の副作用は、発見が非常に困難です。

 副腎皮質ホルモンの酢酸コルチゾン(商品名ゴードンなど)、パーキンソン病薬のレボドパ(商品名ドパストン、ドパソール、ドパール)、肝炎薬のインターフェロン(商品名フェロン、スミフェロン、オーアイェフ、キヤンフェロンA、ロフェロンA、イントロンAなど)などには、うつ、錯乱、幻覚などの精神的な副作用が知られています。

 開頭手術時のストレスによる胃、腸の潰瘍を予防する目的で、点滴で静脈内投与されたファモチジン(商品名カスター)の副作用で、壁に物が見えるなどといった幻覚がまれにでることが知られています。

 お年寄りでは、抗ヒスタミン作用を持つマレイン酸クロルフェニラミン(商品名アレルギン、ネオレスタミンなど)を含む総合感冒薬を飲んだだけで、このような幻覚がでることもあります。

 インフルエンザの予防薬の塩酸アマンタジン(商品名シンメトレル)を200㎎も大量に飲むと、幻覚や妄想などの副作用がでることがあります。

 食欲不振、胃の不快感の治療に使われるスルピリド(商品名ドグマテール、アビリットなど)、メトクロプラミド(商品名ブリンペラン、テルペラン、プロメチンなど)には、落ち着かなくなるとか、手足がムズムズする、といった精揃的な副作用が知られています。

 また、薬の副作用を、臓器別に分類することも行われています。

 以下に述べる薬剤を服用されている人は、一応頭に入れておいてください。ただし、必ず臓器に副作用がでるわけではありません。投与量と投与方法を正しく守れば、副作用をたさずに治療できることは当然です。投薬方法を誤ると、これらの臓器に副作用がでやすくなるということです。

 腎臓に副作用がでる可能性がある主な薬剤は、抗生物質の硫酸ゲンタマイシン(商品名ゲンタシンなど)、解熱・鎮痛・消炎薬のイブプロフェン(商品名フルフェンなど)や解熱・鎮痛薬のフェナセチン(商品名フェナセチン)、細菌感染症薬のスルファメチソール(商品名ウロサイダル)などの各種のサルファ剤、抗生物質のセフテラムピボキシル(商品名トミロン)などがあります。

 リウマチ性の関節炎の人に、消炎薬のジクロフェナクナトリウム(商品名ボルタレンなど)を処方した時、急性の腎不全の副作用に注意するように情報提供が行われています。初期症状として「尿のでか悪くなったり、尿の量が減ったら、すぐ連絡するように」と指導する薬局が増えています。

 肝臓に障害を起こす可能性のある代表的な薬剤は、抗生物質のテトラサイクリン(商品名アクロマイシン)、全身麻酔薬の(ロタン(商品名フローセン)、男性ホルモンのメチルテストステロン(商品名エナルモンなど)、造影剤、抗ガン薬のメルファラン(商品名アルケラン)、解熱・鎮痛薬のアセトアミノフェン(商品名ピリナジンなど)などがあります。

 呼吸器に副作用がでる可能性がある薬剤は、抗ガン薬のブレオマイシン(商品名一フレオ)などです。

 貧血、血小板減少症などの血液、造血器に副作用があるのではないか、と言われている主な薬剤は、マラリヤ薬のキニーネ(商品名硫酸キニーネ)、結核薬のイソニアジド(商品名イスコチッ、スミフォンなど)、抗不安薬の塩酸クロルプロマジン(商品名ウインタミンコントミン)、白血病薬の6-メルカプトプリン(商品名ロイケリン)、抗てんかん薬のフェニトイン(商品名アレビアチン、ヒダントール)などです。