その時の病状が原因で起こる副作用

 

 薬剤を開発する製薬会社は、薬の安全性に関する試験を入念に行っています。

 そのため、膨大な数のマウス、ラット、ビーグル犬などの実験動物が、人間のために犠牲になっています。

 実験動物に1年間あるいは数年間、薬剤を毎日飲ませ、副作用がでないかどうかを厳しくチェックしています。少しでも毒性のでた薬剤は、すぐ開発中止になります。

 1万もの化合物から、一つの薬しかできないと言われています。薬にするべき化学物質の選別作業は、これほどまでに厳密に行われます。この時、実験動物は、温度と湿度が厳しく管理された、極めて快適な環境で実験に参加しています。

 しかし、実際に人間が薬剤を飲む場合はどうでしょう?

 人間は、病気で薬剤を飲んでいるからといって、動物実験のラットなどのように、数力月も仕事を休めるでしょうか?

 世の中は、そんなに甘くありません。

 いつも冷暖房の完備したオフィスで勝手気ままに、快適な環境で仕事をしているということはありません。最悪の場合は、真夏の炎天下の仕事を強いられることもあるでしょう。また、真冬の厳しい寒さでの作業をしなければならないこともあるでしょう。

 しかし、このような超過酷な状況を想定して、薬剤の安全性は保証されていません。また、そのような実験は、動物を使って行うことはできません。

 薬剤の安全性の試験は、あたかも入院させた状態のラットなどを使って研究しています。薬剤を飲みながら(1ドな仕事をする、という状況下で、安全性をチェックしようにも、そのような方法はありません。

 したがって、人間が薬剤を飲む場合は、くれぐれも自分の体に注意して生活する、という心がけが必要です。薬剤を飲んでいるから大丈夫だという過信は、絶対に禁物です。

 薬剤を飲むということは、病気の治療をするわけです。最大限の努力を払い、病気の治療に積極的に取り組んでいただきたいものです。このような姿勢で薬剤を使用していただければ、この種の副作用をかなり防ぐことができます。

 薬剤を飲んだ後の時間的経過にしたがって副作用を考えてみますと、次のようになります。