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大衆薬にも相互作用がある

 

 また、大衆薬(市販薬)として売られている鎮痛薬の成分も、他の薬剤と併用すると危険な相互作用をひき起こす可能性があります。

 風邪をひいた時、鎮痛薬のケトプロフェン(商品名オルヂス、カピステン、メナミンなど)と抗生物質のシプロフロキサシン(商品名シプロキサン)とを併用すると、意識を失ってけいれん状態になる副作用が知られています。鎮痛薬のフェンブフェン(商品名ナパノールなど)と抗生物質のエノキサシン(商品名フルマーク)、もしくはノルフロキサシン(商品名バクシダール、ノフロなど)との併用によっても、けいれんが起こるという報告もあります。

 また、2種類の鎮痛薬を同時に飲むと、消化管からの出血を起こしやすくなるので併用してはいけません。

 たとえば、アスピリン(商品名アスピリンなど)とピロキシカム(商品名フェルデン、バキソなど)、アンピロキシカム(商品名フルカム)との組み合わせなどです。

 鎮痛薬のインドメタシン(商品名インダシン、インテバンなど)と利尿薬のトリアムテレン

 (商品名トリテレンなど)とを一緒に飲むと、急性腎不全が現れることがあるので、絶対に併用してはいけません。
急性腎不全血液中の老廃物が、急に絶え問なく増えていく状態。

 アスピリンは単独で飲んでも、胃腸からの出血の危険性があるので、血液の凝固を予防するワルファリン(商品名ワーファリン)と併用すると、消化管出血の危険性がよけいに増えます。同じように、鎮痛薬とワルファリンとの併用もできれば避けてください。

 このように薬剤の相互作用は、非常に危険な副作用を起こすことが多いのです。複数の病気で多数の薬剤を飲む場合は、薬剤の飲み合わせが悪くないか、十分に気を使いましょう。

 複数の医師にかかって薬剤をもらう場合は、処方箋を発行してもらい、日頃からの「かかりつけ薬局」に処方箋を渡し、調剤してもらうと安全です。

 薬剤の飲み合わせが悪い場合は、薬剤師はすぐに医師に連絡し、飲み合わせのよい薬剤に代えてくれるように取り計らってくれます。

 日本でも、医薬分業が進んできました。自分と家族の「かかりつけ薬局」をつくっておくことが大切になってきます。

『薬の聞く人、効かない人』高田寛治著より