軽度難聴(二〇~四〇デシベル)

 

 一対一の会話では不自由はないが、ささやき声や会議でのききとりにやや困難がある。軽度難聴が先天的にあっても言語獲得には不利はないが、もし1000ヘルツ以上の音の聴取力が高度に低下していると、サ行や夕行のように高周波成分を多く含む子音の聴取が困難で、これらの語音の発語にも影響する。サ行消、夕行消などと呼ばれる。

 

b 中等度難聴(四〇~六〇デシベル

 

 日常会話をはじめ、会議でのききとりが不自由となる。補聴器の装用が必要である。先天性あるいは三歳までに中等度難聴になると、言語の発達が悪くなる。補聴器を使用して早期の言語訓練をおこなう必要がある。三歳以降の小児に中等度以上の難聴が発現すると、新しい言語を覚えることが困難となる。