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耳鳴り

 耳鳴りは、外耳、中耳、内耳、蝸牛神経、あるいは聴覚中枢への伝導路における異常信号発射を大脳皮質で感受しているものとも考えられる。事実、頭が鳴っている(頭鳴り、あるいは頭鳴)と表現される場含もある。血液疾患、代謝障害(糖尿病など)などの全身疾患でもおこることが知られている。全聾の人でも耳鳴りを自覚する。

 

 最もひどい耳鳴りと頭鳴りをもつ患者さんは、聴力は失せてもよいから「きこえの神経を切る」手術をしてほしいと懇願してきた。手術としては内耳破壊術か蝸牛神経切断術が考えられるが、これらの手術をしても耳鳴りは消失しないのである。耳鳴りに悩まされたシューマンは、「耳の中でAの音とつぶやいて、ライン河に発作的に身を投げた。彼の場含、精神の異常をきたしていたと思われる。

 

 耳鳴りは通常は本人のみが感じる症状であるが、耳にマイクロホンをあてれば他人にもわかる耳鳴りもある。耳の周囲の血管の異常や筋肉の痙攣によってまれにおこる耳鳴りがそれである。最近は、内耳の外有毛細胞の伸縮による耳鳴りもあることがわかってきた。

 

b めまい

 

 内耳のうち「前庭」は、身体の運動と平衡をコントロールする機能をもつ。したがって耳の病気のとき、しばしはめまいを訴える。よくみられるのは、天井がダヤダルまわる回転性めまいである。その他、身体がゆれる、真っ直ぐに歩けない、目をつぶると立っていられないなどと訴える。

 

C 吐き気

 

 めまいのあるとき、内耳から自律神経を介して刺激が伝わり、吐き気がおこる。

 

d 耳閉塞感

 

 耳がつまった感じ、ふさがった感じである。耳垢が外耳道を完全にふさいでもおきる。通常は鼓膜の内と外の圧に違いがあるときに感じる。この状態は耳管狭窄、滲出性中耳炎にみられる。

 

 急に難聴の状態になる突発性難聴では、耳閉塞感をよく訴える。この病気では内耳のリン